5 通運事業の現況


  49年度における通運事業の業務量は 〔I−(II)−10表〕のとおりである。経済全般の不況等により鉄道貨物輸送に対する需要が減退し,鉄道発藩数量は48年度に比べ10.4%減少した。これと並んで通運業務量も取扱,積卸,集配の数量がともに減少している。また,毎年増加してきたコンテナ扱数量も,49年度は前年度に比べてはじめて減少した。

  業態別にみた業務量は 〔I−(II)−11表〕のとおりである。一般免許業者の業務量は,48年度に比べ取扱,積卸,集配の数量がそれぞれ10.9%,10.9%,14.0%減少し,全事業者合計の場合よりも減少割合が大きい。これに対して限定免許業者の業務量の落ち込みが相対的に小さいのは,荷主との関係が比較的固定化しているために,一般免許業者に比べトラック業者との競争が少ないためと思われる。
  なお,日本通運(株)の取扱数量が全事業者の取扱数量に占める割合は,ここ数年減少傾向にあるが,49年度も46.8%となって,48年度の49.7%より減少した。


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