2 港湾の整備
港湾の整備については各港湾の自然的特性と利用の実態に応じて港湾静穏度の向上を図るための外かく施設の整備や泊地の拡大,増深等を引き続き積極的に実施した。また,危険物取扱量の多い港湾においては,危険物の種類等の実態に即して危険物取扱施設の集約による一般ふ頭等からの分離を図るなどの整備を進めた。
更に,船舶の大型化の傾向が著しいタンカー,鉱石船等の入港する港では受益者から負損金を徴収する特定港湾施設工事勘定事業として航路の拡幅増深を順次実施しており,49年度には鹿島港等5港において実施した。
沿岸を航行する小型船が荒天時においてその安全確保を図るための避難港については49年度には事業費5億円をもって久之浜港等3港の水域施設,外かく施設の整備を実施した。
なお,48年の港湾法の一部改正に伴い,新たに59年7目に「港湾の施設の技術上の基準を定める省令」同年8月に「港湾計画の基本的な事項に関する基準を定める省令」が公布施行された。
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