1 空港の管理
迅速かつ大量輸送の必要性に応えるため,近年においては,航空機の大型化,高速化が進んでおり,ジャンボ,エアバス等の超大型機の出現をみた。これら航空機材の進展に対応し,航空の安全を確保するため,新空港の建設及び既設空港の拡張等空港の整備面と並んで,空港の機能を一定の基準に保つための維持管理業務の強化が必要となってきている。
着陸回数及び乗降客数で示される空港の利用状況は,昭和49年には,着陸回数については東京,大阪両国際空港合計で16万回,全空港では54万回,乗降客数については東京,大阪両国際空港合計で2,946万人,全空港では5,722万人に達している。
このような膨大な交通量を取扱う空港の維持管理については,それぞれ空港の管理者(主として国又は地方公共団体)により,滑走路,着陸帯,誘導路及びエプロン等の直接航空機の利用に供される施設並びに航空旅客・貨物取扱施設航空機整備施設及び給油施設等の空港の機能を確保する施設の定期的な点検清掃破損個所の修善及び滑走路の嵩上げ工事等が施工されている。
また,国以外の者が設置管理する飛行場が,定められた基準に従って管理されることを確保するため,49年度においては,延20飛行場について定期検査を実施した。
さらに,空港の維持管理業務のうち,消防体制及び警備体制については,次に述べるとおりその整備の推進をはかっている。
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