1 観光レクリエーション施設所得水準の上昇,自由時間の増加,余暇意識の変化等により,国民の観光レクリエーション活動は近年著しい伸びを示しており,国民生活の重要な一部を形成するに至っているが,これを受け入れるための観光レクリエーション施設は極めて不足しており,既存の観光地への人々の過度集中をもたらし,行き帰りの交通機関等における著しい混雑や,いわゆる観光公害を引き起こすとともに,無秩序な観光開発により自然破壊をもたらすケースも生じている。このため,運輸省では観光レクリエーション環境の保全に留意しつつ,国民大衆が自然の中で手軽に観光レクリエーション活動を満喫できる観光レクリエーション地区の整備を早急に,かつ,計画的に進めている。
観光レクリエーション地区は,国民大衆が豊かな自然の中で手軽に健全な観光レクリエーション活動を楽しむことができるよう,ピクニック緑地,遊歩道,キャンプ場,スキー場等の多様なレクリエーション施設を配置した区域であり,48年度よりこのような観光レクリエーション地区の中核的な施設の整備を実施する都道府県に対して補助金を交付してその整備の促進を図っている。また,これらの施設と一体となって機能を果たす関連施設を整備する民間企業(主として第三セクター)に対しては財政融資のあっ旋をすることにしている。
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青少年旅行村は,青少年の健全な旅行の推進を図り,併せて過疎地域の振興に資するため,公害のない大自然の中にキャンプ場,遊歩道等の健全で低廉なレクリェーション施設を配置した地区である。
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