第1節 自然災害と気象業務


  自然災害とはいえ,その態様は,社会機構の進展に伴い変化しており,水害を例にとって見ても,昭和20〜30年ごろに多かった大河川の氾濫による災害は,河州管理が進み,防災体制が整った現在ではほとんどなくなった。しかし都市開発等によって,従来,居住地でなかった所に人が住み,道路が建設されることなどによって崖くずれ等による災害が増加している。
  昭和49年度においては,このような災害の態様の変化に対応した諸施設の改善とともに国際的な協力も含めた広範な気象現象の監視計画を推進してきた。


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