第1節 旅客輸送


  昭和50年の我が国への入国外客数は,81万2,000人で前年比6.3%の増となっており,沖縄国際海洋博開催(50年7月から51年1月まで)のプラス要因もあり,万国博開催の45年に次ぐ実績となった 〔1−2−1表〕
  入国外客数の内訳は,観光客が44万7,000人で半数以上を占めており,前年比9%増と大幅な増となっている。また,業務等の目的が26万1,000人で前年比3%増,一時上陸客10万4000人,同1%増となっている。これら入国外客の来邦時期を月別にみると,10月が最も多く,次いで9月,7月,8月の順となっており,2月が最も少ない。

  一方,入国外客を国籍別にみると,米国からが最も多く27万6,000人,次いで台湾8万4,000人,韓国7万人,英国4万7,000人,オーストラリア3万人となっているが,台湾,タイ,マレーシア,メキシコからの入国が増加した反面,ニュージーランド,西独,米国からはわずかに減少した。
  次に,日本人の海外旅行者数は,246万6,000人,前年比5.6%増と好調であった。ここ数年の海外旅行者数の推移をみると,48年に前年比64.4%増と大幅に伸び,48,49,50年と3年連続200万人台の高い水準で推移しており,50年は40年の26万6,000人に比べ9.3倍となっている。
  海外旅行者を主要目的別にみると観光の目的が全体の82%を占めている。また渡航先別にみると台湾,香港,フィリピン,タイ等東南アジア方面が最も多く,次いでハワイ及びグアムを含めた米国,韓国,フランスなどのヨーロッパ諸国の順となっている。これら海外旅行者の平均旅行日数は,42年の19.6泊(26万9,000人)から50年には8.7泊(246万6,000人)へと短くなっている。また,年令層別にみると50年においては,20代が最も多く全体の30%,次いで30代で26%となっており,20代ないし30代で全体の半数以上を占めており,これら年代の海外旅行者数は50年には40年の約10倍となっている。
  なお,51年1-6月までの日本人の海外旅行者の実績は136万6000人で前年同期に比べ14.5%増となっている 〔1−1−8図〕
  以上のように我が国への入国外客数の増加と,日本人の海外旅行需要の堅調な推移に支えられ,我が国への航空機利用出入国者数は前年度比11.8%増となり,うち,我が国国際航空利用旅客数は257万人で前年度比16.0%増と大幅に伸び48年度の水準に回復した。
  これは,太平洋線の直行化による競争力の向上,南回り欧州線等への大型機投入による輸送力増強,49年4月から休止となっていた日台航路の再開等によるものである。
  この結果我が国国際航空による積取比率は前年度に比べ1.2ポイント増の32.4%となった。なお,我が国国際航空による50年の旅客輸送量(人キロ)はICAO加盟国のなかで第4位を占めている。


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