1 造船関連工業の概要


  造船関連工業は,船舶にとう載する主機関,補助機械,ぎ装品等約200種に及ぶ広範囲な製品を製造する事業所を中心とした造船業の存立に欠くことのできない産業の分野であり,これらの製品が船価に占める割合は約40%に達している。その業種は通常26種類に分類され,工場数は約1,600,従業員数は約9万5千人を数えるが,その経営体の85%以上は中小企業によって占められている。
  造船関連工業は業種によって造船不況の影響を受ける度合が異なったものとなっており,特に蒸気タービン,ボイラ,ポンプ,バルブ等,大型タンカー用の機器を製造する業種においては,昭和50年度の後半以降,生産量が減少し,操業度が低下している。


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