1973年11月に採択されたこの条約は,規制対象有害物質の範囲の拡大,排出基準の強化及び大幅な構造・設備強制を加えた画期的な条約といえる。現在,IMCOに設置されたMEPC(海洋環境保護委員会)において,各国協力のもとに条約基準の細目の検討及びこれを担保するために必要な技術開発の促進を図っている。我が国は早期批准のために国内体制の整備を進める一方,汚染防止に関する先進国として,前記MEPCの場においても積極的な協力を続けている。