1 航空事故の発生状況


  昭和50年中の我が国における民間航空機の事故発生件数は43件であったが,死者10人以上又は重傷者20人以上を伴ういわゆる重大事故は発生しなかった。
  航空事故を業種別に前年と比較してみると,旅客運送事業用航空機に関する事故は,8件から5件(うち1件は,乗客の病死)に,自家用又は使用事業用航空機に関する事故は,41件から38件にそれぞれ減少した。
  また,運航形態別にみると,
  航行中-飛行機8件,回転翼9件,滑空機1件
  着陸時-飛行機10件,回転翼4件,滑空機5件
  離陸時-飛行機1件,回転翼3件,滑空機2件
 となっており,飛行機及び滑空機にあっては着陸時が最も多く,回転翼にあっては航行中の事故が目立っている。


表紙へ戻る 次へ進む