(2) 余暇時間
労働時間の短縮は毎年進んでおり,余暇時間は増加しつつある。労働省「毎月勤労統計調査」によると,月間労働時間については,50年は 〔IV−3表〕のとおり172.0時間で49年より3.5時間減少したが,これは,所定内 労働時間が毎年短縮しているのに加えて,経済状況は明るさを取り戻し始めたにもかかわらず,昨年に引き続き所定外労働時間が減少したためである。
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次に週休2日制の実施状況をみると, 〔IV−4表〕にあるように,週休2日制を採用する企業数の割合は,前年度の42.8%から50年度は44.2%へと1.4ポイント増加し,その適用労働者数の割合は,前年度より3.4ポイント増加して70.9%となった。内容をみても月1回制が全体の14.3%を占めてもっとも多いが,前年度よりは3.4ポイント減少しており,逆に月2回制は13.1%で前年度より1ポイントの増加,隔週制は9.9%で0.6ポイントの増加,月3回制は,2.3%で1ポイントの増加,完全週休2日制は4.6%で2.2ポイントの増加と向上しており,質量ともに充実しつつある。企業規模別では,大企業の実施比率が84.0%と高いが,中規模以下の企業の実施比率も高まってきている。
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