1 航空機騒音に係る環境基準


  「航空機騒音に係る環境基準」は, 〔III−19表〕のとおり空港周辺の航空機騒音をWECPNL値(加重等価平均感覚騒音レベル)で70又は75以下とするというものであり,達成期間も5年又は10年などとなっている。この環境基準は,航空機騒音に関し,生活環境を保全し,人の健康の保護に資するうえで維持することが望ましい基準であるが,同時に行政施策の遂行にあたっての目標である。したがって航空機騒音対策の目標は,この環境基準の達成,維持にあるといわなければならない。

  その対策は大きく分けて,発生源対策,空港構造の改良及び空港周辺対策であり,以下,それぞれについて,現状及び問題点等について述べることとする。


表紙へ戻る 次へ進む