2　航空交通管制施設

(1)　航空路用管制施設

　　航行の安全性向上と空域利用の効率化を図るため,航空路上の航空機を常時監視することができる航空路監視レーダー(ARSR)の整備を進めており,51年度までに,既設の上品山,山田,箱根,三郡山及び八重岳の5か所のほか,横津岳,三国山及び加世田の3か所について整備を完了した。これにより,我が国の15,000フィート(5,000m)以上の空域では,基幹ルートのほとんどをレーダーでカバーすることが可能となる。
　　さらに,レーダー覆域の補完等のために,上越,東海,四国の3か所のARSRの整備を進めている。

(2)　空港用管制施設

　　空港へ離着陸する航空機の安全性確保,管制処理能力の向上を図るため,順次,交通量の多い空港から空港監視レーダー(ASR)を整備することとしているが,51年度においては,熊本空港に整備を完了したほか,名古屋空港において,性能向上等の工事を実施した。