4 空港
空港については,現在,51年度からの第3次空港整備五箇年計画に基づいてその整備が進められており,52年度においては次のとおり整備が行なわれた。第1種空港については,新東京国際空港に関し,開港にむけて諸施策を推進してきた結果,53年5月20日に供用開始となり,また,東京国際空港において,滑走路誘導路及びエプロンの改良等の整備,大阪国際空港において,滑走路,誘導路エプロンの改良及び誘導路新設等の整備が行なわれた。第2種空港については,9空港の滑走路の新設又は延長工事が行なわれ,第3種空港については,8空港の滑走路の新設又は延長工事と,STOL機(短距離離着陸機)用空港3空港の整備が行なわれた。
また,大阪国際空港の騒音問題の抜本的な解決を図るとともに,関西地区における航空輸送需要の増加に対処するために必要と考えられている関西国際空港については,公害のない地域社会と調和のとれた新空港の実現を目指し,自然条件,社会条件,空港条件及び環境影響に関する調査が鋭意実施されている。52年2月には「関西国際空港調査の全体計画」がまとまり,気象・海象観測施設が設置され53年1月から観測が開始された。
さらに,国内の空港の供用状況についてみると,43年度の51空港から53年8月1日現在では74空港へと増加したが, 〔1−4−8表〕のとおりジェット機の就航する空港数の増加が著しく,43年度の6空港から53年8月1日現在では20空港へと増加している。
なお,52年度においては,4月に久米島空港が新たに供用が開始され,さらに53年度に入ってからは,前述のとおり新東京国際空港が,6月には礼文空港と北大東空港が,7月には粟国空港がそれぞれ供用が開始された。
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