3 乗り易さの向上を目指した施策


(1) 停留所施設の改善

  電照式(アンドン式)停留所ポール,停留所屋根及び路線案内板の充実を図っており,近年,相当整備されている。

(2) バスロケーションシステムの導入

  いわゆるバス離れを惹き起こす最大の要因といわれている,バスがいつ来るか分からないために生じるイライラを解消するために,一定間隔にバスの運行をコントロールし,あわせて各停留所に次のバスの到着予告を表示するシステムの開発導入を図っている。運輸省では大都市モデルバスシステム整備費補助金により,新宿駅西口バスターミナルに乗り入れている特定のバス路線について,到着予告システムをモデル的に整備し,53年5月より運用が開始されている。

(3) 都市型バス車両の導入

  利用者が路上から無理なくバス車両内に乗り込めるなど,乗降を容易にするため通常の車両よりも床面の高さを下げ,あるいは出入口の幅を広げる等の構造上の改善を行った,いわゆる低床・広ドア式バス車両の導入及び車両の冷房化を推進している。

(4) その他

  共通定期・回数券の採用,系統番号の設定,路線網の再編成等,バスの利便性向上を目指した諸施策を講じている。
  なお,乗り継ぎ機能の強化については,バス-鉄道のみならず,バス-バス乗り継ぎについてもその重要性が認識され,駅前ターミナル及び大阪のゾーンバスシステムにおけるターミナル等の施設面の整備が進められているが,まだ不十分な点が多く,今後,総合的,体系的に充実を図っていく必要がある。


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