2 自動車運送事業の保安対策
(1) 運行管理者制度の活用
営業用自動車による事故を防止するため,運行管理を行う営業所ごとに運行管理者を選任させ,乗務員の指導監督,過労防止,事故原因の究明,事故防止対策の推進等運行管理業務の総括的な処理にあたらせている。
53年3月末現在運行管理者数は6万3,206人であり,事業種類別にみると,バスが5,487人,ハイヤー・タクシーが1万5,546人,トラックが4万2,173人となっている。これらの運行管理者に対し,管理能力の向上を図るため,各陸運局ごとに定期晦に道路運送法等関係法令,事故防止対策等について研修を実施している。
(2) 自動車事故対策センターの活用
48年12月に設立された認可法人自動車事故対策センターにおいて,運行管理者等に対する運行管理業務,事故防止対策運転者の指導教育等について指導講習を行うとともに,運転者に対する適性診断を実施し,その結果に基づく安全運転指導を行い,自動車の運転上の事故防止に大きな役割を果たしている。
52年度の業務実績は,運行管理者等指導講習の受講者6万4,465人,自動車運転者適性診断の受診者16万9,235人であった。
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