1 日本国有鉄道


  国鉄は昭和53年度において大都市交通対策,動力近代化,貨物近代化,輸送施設整備,合理化,保安及び公害対策等の工事を行っており,その投資実績は7,062億円で前年度に比較して約30%増となっている。

  大都市及びその周辺における通勤・通学輸送の混雑緩和とサービスの改善に資するための大都市交通対策の投資実績は1,094億円で前年度に比較して,約69%の増となっている。この投資により,複々線化,複線化,連続立体交差化,電化等の輸送改善が図られており,53年度の主な通勤・通学輸送力増強工事は以下のとおりである。
  東京付近においては,東海道本線(東京〜小田原)の複々線化(一部3複線化),総武本線(津田沼〜千葉)及び常磐線(我孫子〜取手)の複々線化,横浜線(小机〜八王子)の複線化等の工事を引き続き行っている。
  また,大阪付近においては,福知山線(塚口〜宝塚)の複線電化,片町線(長尾〜四条畷)の複線化等の工事を引き続き行っている。
  車両冷房化については,53年度末までに東京地区の山手線等で47%,大阪地区の東海道線等で52%の冷房化率となっている。


表紙へ戻る 次へ進む