1 「道路法」による道路


  我が国の道路は,昭和29毎度第1次道路整備五箇年計画以降,本格的な整備が始まり,現在第8次五箇年計画(53〜57年度)により,その整備が進められている。
  特に高速自動車国道については,54年9月末現在,国土開発幹線自動車道建設法及び高速自動車国道法に基づいて定められた予定路線の総延長が約7,600qあり,このうち東海自動車道(東名高速道路)をはじめとする2,465qが既に供用され,2,950qが建設中である。
  また,都市高速道路については,54年9月末現在,首都高速道路の基本計画路線212.1qに対し,供用中のもの131.7q,建設中のもの80.0qであり,阪神高速道路の基本計画路線164.6qに対し,供用中のもの92.1q,建設中のもの69.4qであり,名古屋高速道路の基本計画路線41.2qに対し,供用中のもの10.9q,建設中のもの0.5qである。また,福岡北九州高速道路については,整備計画路線41.1qで,現在,福岡地区6.2q,北九州地区4.6qが建設中である。
  高速自動車国道については,その通行料金を平均24.6%上昇させるなどの料金改定が54年8月1日より実施された。この料金改定は,高速自動車国道の工事施行路線に新たに599qが追加されたことにより,この新規追加区間の建設費の償還を見込んだ料金とするなどの必要があったため行われたものである。なお,この料金改定に際し,工事施行路線を含む全路線に係る費用を一括してプールし,これを供用中の路線の料金収入により償還する現行の通行料金制度について各方面から批判がなされ,この点については,さらに検討を続けることとなった。


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