(1) 営業倉庫の貨物取扱量
昭和53年度における営業倉庫の貨物取扱量は, 〔II−(III)−22表〕に示すとおりである。 普通倉庫の1〜3類倉庫についてみると,入庫量は,景気の立直りを反映して前年度比5.1%の増加となっているが,在庫量は,企業の在庫べらしを反映して前年度比1.8%の減少となっている。野積倉庫についても同様なことがいえる。1〜3類倉庫の在庫量の増減を品目別にみると,鉄鋼と繊維がとくに大きく減少しており,反面,米の増加が目立っている。
一方,貯蔵そう倉庫は,穀物備蓄の積増しにより,入庫量・在庫量とも増加している。 また,冷蔵倉庫は,魚介類の消費需要が依然振わず,入庫量の増加はわずかであったが,在庫量は8.2%増加した。
(2) 営業倉庫の現状
53年度末の営業倉庫の倉庫面(容)積は 〔II−(III)−23表〕に示すとおりであり,1〜3類倉庫は,保管貨物の減少を反映して,前年度比2.0%の増加にとどまっている。これに対し,貯蔵そう倉庫と冷蔵倉庫は,保管貨物の増加を反映して,ともに前年度比8%の増加となっている。