2 船舶輸出の状況


  53年度における我が国の輸出船建造量は 〔II−(IV)−1表〕に示したとおり,全船舶建造量の63.6%を占めている。また,53年度における輸出額(通関実積)は約60億ドルで,品目別では自動車,鉄鋼に次いで第3位を占め,我が国全体の輸出額の6.0%(前年度9.7%)を占めている。
  受注実績(建造許可ベース)は,仕向地別にみると便宣置籍国のリベリア,パナマ向けが全輸出船の46%(総トンベース)を占め,その他ではアメリカ,シンガポール,オーストラリアが多い。
  船種別では,タンカーの受注量は69隻,112万総トンと前年度に比べ増加しているが,48年度タンカー受注量(2,268万総トン)と比較するとその4.9%にすぎない。
  新造船の受注契約については,円高による受注環境の悪化を反映して現金払契約及び外貨建契約が増加している。全輸出船に占める現金払契約船の比率は,総トン数で93%(前年度53%)となっており,外貨建契約船の比率は,総トン数で69%(前年度8%),契約金額で70%(前年度12%)であった。


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