(1) 施設
53年度における造船施設,設備の整備状況は,深刻な造船不況を反映して,総トン数5,000トン未満の小規模な設備の整備にとどまった。 500総トン以上の造修設備の現状は 〔II−(IV)−6表〕のとおりである。
(2) 設備投資
53年度の設備投資(工事ベース)を主要造船所15社36工場でみると 〔II−(IV)−7表〕のとおりである。統計では前年度49.6%減であるが,近年の深刻な造船不況を反映して,船台,ドック,運搬設備等の直接生産設備が前年度に比べ31.8%減少した。又,直接生産設備以外の造機設備等は前年度に比べ55.2%減少した。 これらに要した資金を支払ベースでみると,総額で162.4億円であり,このうち67.9%,110.3億円を自己資金で,10.3%,16.6億円を市中銀行から,8.5%,13.7億円を社債で,3.5%,5.7億円を政府系金融機関から,1.2%,2.0億円を株式で,また,8.6%,14.0億円をその他より調達している。