2 造船関連工業の生産
53年の造船関連工業の生産額は, 〔II−(IV)−11表〕に示すとおり総額7,970億円と前年に比べて19.1%減少した。前年比で生産額が全体で大幅に減少したのは,実に20年ぶりのことである。
53年の製品別の生産高をみると,船舶の推進用及び補助機械駆動用の原動機として用いられる機関の生産額は,2,609億円で全体の32.7%を占めているが,前年比では25.4%減とかなり減少している。また,増加しているようにみえるタービンも,生産額の最高を記録した50年の506.7億円と比較すると,わずかに1割弱にとどまっている。
補助機械とは,ポンプ,空気機械,電気機械,プロペラ及び甲板機械等をさすが,操舵機等若干の品目を除けば,全体として大幅に減少しており,生産額は1,468億円で前年比26.6%減であった。
ぎ装品とは,航海用機器,部分品及び付属品,弁,電気器具並びに海上コンテナ等であるが,前年より生産額が22.8%増加し946億円となったコンテナ以外は,いずれも生産が減少しており,全体では3,892億円と前年比10.9%減となった 〔II−(IV)−11表〕。
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