3 航路標識
船舶交通の安全を図るため,海上保安庁は船舶の位置の確認,危険な障害物の所在のは握に必要な指標である航路標識の整備充実に努めている。
53年度には,関東デッカチェーン及び東京湾海上交通情報機構の整備を実施したほか,燈台,燈浮標,マイクロ波標識局等88の航路標識を新設するとともに,標識機能の改善等632件の改良改修を行った。一方,港湾情勢の変化に伴い,43の航路標識を廃止したので,53年度末において海上保安庁が管理している航路標識は4,775となった。
近年,最新の科学技術を導入した高精度の電波標識に対する需要が高く,超遠距離用のオメガシステム及び中・近距離用のデッカシステムに重点を置いた整備を行っており,53年度は,既に運用を行っている北海道,北九州,東北デッカチェーンに引き続き,関東東部海域をサービスエリアとする33局を完成し,一部運用を開始した。
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