5 海洋汚染防止技術の開発


  海洋環境の保全にあたっては,諸対策の裏付けとなる技術の向上が不可欠であり,従来から汚染防止機器の開発等に努めている。船舶用機器については,53年度には1973年海洋汚染防止条約に関する1978年議定書に定められた油分警報装置のほか,大量の油流出事故に対応できる油回収装置及び高性能オイルフェンスの研究開発を終了し,新たに,船舶用汚水処理装置の研究開発に着手した。
  また,海洋浄化技術の開発として,東京湾,伊勢湾及び瀬戸内海について海水交換の機構汚染物質の拡散機構海浜や防波堤等の構造物のもつ水質浄化機能,堆積汚泥による汚染機構等を解明するため,現地実験,水理模型実験,数値シミュレーション等を行うとともに,堆積汚泥の処理・処分技術の開発を行っている。


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