3　航空通信施設

(1)　テレタイプ通信施設

　　国内テレタイプ回線は,東京国際空港等5空港の自動中継局を中心に,空港及び航空交通管制部等87局を結ぶネットワークを有しているが,国際テレタイプ回線と同様,回線の通信量の増加に対応するため,従来の機械式中継装置に換えて,電子計算機を用いたDTAX(国内テレタイプ中継処理システム)を整備し,処理能力の向上を図っている。
　　53年度までに東京国際,大阪国際,千歳,福岡及び那覇の5空港において整備を完了し運用を行っているが,54年度から2か年で東京国際及び大阪国際両空港の同システムの性能向上を図ることにしている。

(2)　飛行場情報放送施設

　　ATIS(飛行場情報放送業務)は,航空機の発着時に必要な気象,滑走路及び航空保安施設の状況等に関する情報を常時対空通信(放送)により自動的に提供する業務であり,53年度末現在で新東京国際空港等8空港において業務を行っており,千歳空港にも整備することとしている。

(3)　航空路情報提供施設

　　AEIS(航空路情報提供業務)は,航空路上の航空機に対して,気象情報等安全航行に必要な情報を自動的に提供する業務であり,52年度から東京航空交通管制部及び福岡航空交通管制部において業務を行っており,53年度には那覇航空交通管制部において業務を開始した。更に札幌航空交通管制部においても業務を開始する予定である。