3 運輸事業の財務状況


  54年度における事業別の財務状況は, 〔1−5−3表〕のとおりである。
  収益性については,最近における海運市況の好調な動きを反映して,内航海運及び外航海運でいずれも利益率を高めている。
  資本の運用能率について総資本回転率をみると,運輸事業は全産業に比べて総じて低い傾向にある
  流動性について,まず自己資本比率は国鉄を除き54年度は多くの業種で前年度に比べて上昇したが,流動比率では低下した業種が多い。
  負債比率は,鉄道,海運業等のように巨額の固定設備を要する事業では固定負債の占める割合が大きいため,全産業に比べてかなり高い比率となっているが,54年度は前年度に比べて全体的にやや低下した。
  固定比率及び固定長期適合率は,運輸事業の一般的な特徴として総じて全産業よりも高い比率となっており,54年度は横ばいに推移した。


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