2 運行速度の向上,定時性の確保を図るための施策
交通渋滞の激しい道路に,バス・タクシーのための専用レーン又は専用道路を設けることにより,その区間の運行の大幅なスピードアップが期待できるとともに,定時性を確保するためにも有効であるところがら,全国でその設置が推進され,特に,バス専用レーンが拡大してきている 〔I−(II)−5図〕。
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信号待ちによる運行速度の低下に対処するため,バスが交差点に接近したときに,青信号を延長又は赤信号を短縮させることにより,バスを円滑に交差点を通過させる装置が,(1)と相まって整備されている 〔I−(II)−5図〕。
バスがいつ来るか分からないために生じるイライラを解消するため,主要停留所に次のバスの到着予告を表示するシステムの開発導入を図っている。運輸省では,52年度の大都市モデルバスシステム整備費補助金により,新宿駅西口バスターミナルに乗り入れている特定のバス路線について,到着予言システムをモデル的に整備したが,この成果を踏まえて,更に強力にバスロケーションシステムの整備を促進するため,54年度において,バスロケーションシステム整備費補助制度を創設し,横浜市,枚方市及び福岡市においてその整備を図った。55年度においても,引き続き整備を図ることとし,9,400万円の予算を計上している。
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