1 航空交通管制の現況


  航空交通管制は,航空路を航行する航空機を対象とする航空路管制と空港及び空港周辺を航行する航空機を対象とするターミナル管制に大尉される。

(1) 航空路管制機関の取り扱った航空交通

  我が国の航空路管制業務は,札幌,東京,福岡及び那覇の各航空交通管制部において行われているが,その管轄区域は 〔III−22図〕に示すとおりであり,2つの飛行情報区(FIR)をそれぞれが分担して業務を行っている。

  54年に航空路管制機関4か所の取り扱った航空機数は, 〔III−23図〕のとおり,延べ102万2,239機であり,前年比7.5%増であった。

(2) ターミナル管制機関の取り扱った航空交通

  航空交通管制業務の行われている民間空港22か所において54年に管制機関が取り扱った航空機数は,延べ116万4・753機で前年比59%増であった。飛行方式別にみると,有視界飛行方式によるものは前年比2.6%増の44万6,050機であり,また,計器飛行方式によるものは8%増の71万8,703機となっている。


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