2 ユースホステル


  ユースホステルは,青少年が自然に親しみながら広く国土を認識し,旅行を通して社会人として自立していくために,規律ある固体生活を体験しながら旅行ができるように作られた低廉で明るく健全な宿泊施設である。
  公営ユースホステルは,地方公共固体が運輸省の補助を受けて整備を図ったものであるが,現在,全国に74か所(5,120ベッド)あり,地方公共団体によって運営されている。また,滋賀県大津市に設置されている国立ユースホステルセンターは,ユースホステルの運営に関する調査,研究及び指導を行う等,全国のユースホステルの中枢機関としての役割を果しており,また,一般利用者のために310ベッドが備えられ,我が国最大のユースホステルとして運営されている。これらを含め,我が国のユースホステルは558か所運営されている心
  54年5月には,ユースホステルの利用の動向,青少年層の意識の変化等に対応して利用の容易化を図るため,ユースホステルセンターの利用規則を改正したが,これに準じて公営ユースホステルの利用規則等の見直しを行うよう,現在,管理者(地方公共団体)を指導している。
  更に,これら利用規則の改正に対応し,ユースホステル建築基準の一部改正を行い,和室,家族室の設置等の施設整備が円滑に行われるよう措置した。
  今後,ユースホステルはその基本精神にのっとり,青少年の国際交流の場に活用される等,幅広い層に利用されることが期待される。
  国立及び公営ユースホステルの利用状況は 〔IV−11表〕のとおりである。


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