2 東南アジア諸国連合貿易投資観光促進センター


  東南アジア諸国連合貿易投資観光促進センターは,52年8月の日本・東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議において貿易観光常設展示場の東京設置を約束して以来,その設立についてASEAN側と協議を進めてきたが,55年12月に同センターを設立する協定の署名が行われ,各国の批准又は受諾を経て56年5月25日に発足した。同センターの設立に当たっては,その組織,運営方法等について各国の意見の調整が難航したため,54年5月に当面の措置としてASEAN貿易投資観光促進暫定センターを設立したが,同センターは,この暫定センターの事業を引き継ぎ,その組織機能,事業規模等を拡大するものである。
  同センターは,加盟国政府等との協力により,ASEAN諸国からの我が国への輸出及び我が国から同地域への投資の流入を促進し,並びに同地域への我が国観光客の数を増加させることを目的とてし,@ASEAN諸国における産業,観光資源,投資の機会等の紹介及び宣伝,AASEAN貿易投資観光展示場の運営,BASEAN貿易・観光ミッション等への援助及び助言,Cその他ASEAN貿易投資観光の促進に関する情報交換の斡旋,調査研究,技術協力等の事業を行う国際機関である。我が国とASEAN諸園が協同して同センターの活動を促進することにより,日・ASEAN間の円滑な経済関係の発展及び日・ASEAN友好関係の一層の増進が期待される。


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