3 二国間の国際会議


  55年12月には第1回日中閣僚会議が北京において開催され,日中間の相互理解の増進,貿易,エネルギー問題,鉄道,港湾など社会基盤施設の整備等の経済・技術協力の促進,日中間の海運関係の発展等の諸問題についての意見交換を行った。
  56年6月には第8回日墨(メキシコ)経済合同委員会がメキシコ・シティにおいて開催され,貿易,エネルギー問題及び鉄道,工業港開発,ホテル投資等運輸部門における経済・技術協力等についての討議を行った。
  同じく56年6月には第13回日米運輸専門家会議がワシントンで開催され,日米両国における鉄道事業の現状と再建問題,大量公共輸送機関に対する助成問題,代替エネルギー輸送問題,新交通システム等の都市交通問題,自動車の安全基準に係る問題等について情報及び意見の交換が行われた。
  二国間の科学技術協力については,第6回日独科学技術合同委員会が55年10月にボンにおいて開催されたほか,第1回日中科学技術協力委員会が56年6月に北京において開催され,日中間の科学技術協力の推進等に関して討議が行われた。
  56年6月には運輸大臣のサウジアラビア,エジプト訪問が行われ,日本と両国との間の運輸部門における経済・技術協力関係の一層の緊密化等についての意見交換が行われた。
  二国間の航空関係については,53年5月の新東京国際空港の開港以来,我が国は各国との航空協定締結交渉を精力的に進めてきたが,56年6月にフィンランドとの航空協定が締結された結果,我が国と航空協定を締結している国は36か国となった。更に,我が国に対して,現在,29か国から協定締結の申入れがなされている。そのほか,既に協定を締結している国との間で輸送力の増強,運賃等の問題についての協議を随時行っている。


表紙へ戻る 目次へ戻る 前へ戻る