1 地震活動
昭和55年度に発生した主な地震は次のとおりである。
(1) 6月29日の伊豆半島東方沖(川奈崎沖)の地震(マグニチュード6.7)は,6月24日朝方から始まった群発地震のうちの最大のもので,10人の負傷者がでたほか,家屋・道路の損壊,がけ崩れ等,若干の複害がでた。また,小規模な津波の発生を,伊豆諸島や相模湾沿岸で観測した(大島で最大波高57センチメートル)。群発地震は8月に入って静まったが,7月までの有感地震は232回(うち震度5(強震)1回,4(中震)2回,3(弱震)13回)であった。
(2) 9月24日早朝(震源地:茨城県南西部マグニチュード5.4)と翌25日深夜(震源地:千葉県中部マグニチュード6.1)に首都圏を揺がせた地震では,療養中の2人がショック死したほか,76人の負傷者がでた。
(3) 56年1月19日の宮城県沖の地震(マグニチュード7.0)は,被害はなかったが,小規模な津波を北海道から東北地方の太平洋沿岸で観測した(岩手県大船渡で最大波高20センチメートル)。
(4) 56年1月23日の北海道日高支庁南部沿岸の地震(マグニチュード7.1)は,震源が130キロメートルの深さだったので,被害はごく軽微であったが,浦河で震度5を観測した。
|