4 国際複合一貫輸送への対応


  国際貨物輸送市場においては,迅速かつ低廉な輸送サービスの要請が高まる等輸送需要面で大きな変化が生じており,この変化に対処して高度化,多様化する輸送ニーズに応じうる国際複合一貫輸送を整備する等効率的な輸送体制を整備することが急務の課題となっている。各種輸送モードを組合せてドア・ツー・ドアの一貫輸送を行う国際複合一貫輸送は,近時活発な活動を展開し始めているが,新しい輸送の形態であり,未だ発展,変化の途上にあることから,米国,欧州等広大な内陸部を有する諸外国での輸送システムの構築の問題のみならず国際複合一貫輸送に関する責任体制,事業活動等についての制度面の整備等種々の問題を抱えている。
  このため,国際複合一貫輸送の実態,諸外国での輸送システムを構築する上での障害等の問題点,国際複合一貫輸送に関する諸外国の制度のあり方等を把握し,これらを踏まえて国際複合一貫輸送体制の整備に取組んでいく必要がある。


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