6 設備投資の抑制


 (58年度実績は7,513億円-対前年度1,373億円減)
  設備投資については,国鉄の経営悪化に伴い,その効率化,重点化が図られてきたが,国鉄の経営が赤字基調に転じて以後,政府からの助成のほか財源のすべてを外部資金に依存していることから,借入金の累増に伴う利子負担が経営の大きな圧迫要因となっている。
  このため,安全確保,老朽施設取替等緊急度の高い投資を除き,原則として設備投資を抑制してきており,その結果,56年度まで毎年1兆円を超えていた投資規模は逐年圧縮され,58年度の実績は7,513億円(対前年度1,373億円減),59年度予算では5,664億円(対前年度予算1,396億円減)となっている 〔5−3−2図〕
  今後とも,国鉄の厳しい経営状況にかんがみ,以上の方針に沿って設備投資を極力抑制するとともに,限られた設備投資資金の有効活用を図るため規格・標準等の見直し,工事施工方法の改善等により工事費の圧縮を図っていく必要がある。


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