伸び続ける国際旅客と国際航空貨物


  国際輸送では,旅客,貨物を通じて航空が伸び続けている。
  58年の出国日本人数は,対前年比3.6%増,入国外客数は,同9.8%増といずれも史上最高を記緑した。
  一方,我が国をめぐる国際貨物輸送量(トン数)をみると,海運は,輸出が対前年比9.6%増と増加に転じたが,輸入は同2.1%減と4年連続の減少となった。また,航空は,輸出が対前年度比30.7%増,輸入が同19.9%増と輸出入ともに大幅に増加した。(P.278,294参照)
  58年(度)の国内,国際輸送の動向は以上のようであるが,こうした中で,旅客交通,貨物流通それぞれの面で,近年の輸送構造の変化,輸送サービスの質的充実の要請等を反映した動きが数多く見られた。
  まず,幹線交通に大きな影響を与える動きとしては,今や国民的課題となっている国鉄の経営再建に関する対策の推進と伸び続ける航空需要に対応する施策の展開が見られた。


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