国鉄貨物は拠点間直行輸送体制へ(59.2)


  また,国鉄が,59年2月のダイヤ改正を機に,これまでのヤード(操車場)系集結輸送システムから拠点間直行輸送システムへの転換を図った。
  国鉄は,ここ数年,毎年10%程度貨物輸送量が減少しており,58年度は,270億8,600万トンキロで国内総貨物輸送量に対するシェアは,6.4%まで落ち込んでいる。
  このため,貨物部門の収支はその収入が貨物部門の固有経費をも償いえない状況を続けており,今回の大転換となった。
  この改正により,全国に110あったヤードは全廃され,貨物取扱駅も再編成され,460駅体制となった。2〜8月のコンテナの輸送実績は月平均90万トンで対前年度比18%増となっており,今後の動向が注目される。(P.187参照)


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