今後の外航海運政策のあり方について海造審が中間答申(59.8)


  国際貨物流通の分野では,海運造船合理化審議会が,今後の外航海運政策のあり方について中間答申を行った。
  我が国外航海運は,現在,発展途上国の国旗差別政策の強まり等による国際環境の急速な変化,我が国の産業・貿易構造の変化による海上貨物流動の量的・質的変化の中にあって,日本船の国際競争力の低下,船員問題,海運企業経営の悪化,定期航路における競争の激化等の問題に直面している。
  同答申は,日本船乗組員の少数精鋭化を促進し,近代化船を増強してこれを商船隊の中核とし,これに低コストの外国用船等を組み合わせて国際競争力のある商船隊を構成すること,海運企業経営の活性化を推進するための国の諸規制の見直し緩和を図ること,厳しい国際競争に耐え得る海運企業経営基盤の確立を図ることなどをその骨子としている。
 (P.129参照)

  以上,この一年に,旅客交通,貨物流通をめぐる様々な動きが見られたが,これら輸送に係るもの以外にも,次のような動きが見られた。


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