6 観光レクリエーション地区の整備
(好評を博する家族旅行村)
運輸省では,48年度から観光レクリエーション地区の整備を進めている。観光レクリエーション地区には大規模なもの(4か所,48年度〜58年度)と中規模のもの(53年度から)があり,現在整備を進めている中規模のものは家族旅行村の愛称で親しまれている。
家族旅行村は,30〜50ヘクタールの規模で,それぞれの立地特性を生かし,恵まれた自然のなかで家族そろって手軽に水辺のレクリエーションや森林浴,スキー等のスポーツを楽しみながら保養できるように計画されており,キャンプ場,ピクニック緑地,子供広場,スポーツ広場,遊歩道,スキー場等のレクリエーション施設を中心に,ケビン,ロッジ,レストハウス等の宿泊,休養施設,創作広場や民俗資料館などの文化教養施設が整備されている。
現在までに15地区で供用を開始しており,60年度は国庫補助2億8,500万円(補助率1/3)により14地区において整備を進めている。利用者は59年度約160万人(59年までに開村した10地区合計)に達し,各地区ともに好評を博している。
また,家族旅行村の整備により,観光レクリエーションの拠点が形成され広域的な観光ルートの開設,民間資本等による周辺地域の観光開発の促進などにより,観光入込客が増大しているとともに,地域の活性化の観点からは地域住民のレクリエーション,祭り・催事による地域文化活動の場としてコミュニティー形成のために活用され,さらには,物産展,市,観光農園等観光と地場産業の一体化が図られるなど地域経済の活性化をもたらしつつある。
運輸省としては,家族旅行村が広く国民に親しまれている施設であることから,今後とも国民の観光レクリエーション需要に対応するため,各地域の実情に応じた施設作りを推進することとしている。
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