2 輸送以外のサービスの付加-トータル物流サービス


 (トータル物流サービスの展開)
  近年,物流の量的停滞等により,物流事業者間の競争が激しくなってきており,各事業者は,輸送サービス自体の向上による差別化を行うとともに,単なる輸送だけでなく,利用者ニーズに対応して,保管,包装,流通加工,情報処理等を併せて提供するトータル物流サービスヘの志向を強めてきている。
  輸送と梱包,輸送と保管といった規模の小さな組合わせからはじまって,大規模なものとしては,物流施設を核とした一貫物流サービスの中に様々な物流作業を多角的に組み合わせたサービスの提供といったものが行われるようになってきている。
  また,物流に密接したサービスだけでなく,従来,荷主側で行うことが当然と考えられてきた商品の陳列,使用説明,代金引換え,返品処理等を物流事業者が代わって行い,物流サービスの高度化をめざす動きもみられる。
  このような新しい展開は,荷主にとっての利便の向上,トータルコストの節約等につながるだけでなく,物流の量的停滞をカバーし,物流事業者を活性化するものとして重要であり,行政側としても,情報システムの構築や,近代化された物流ターミナルの建設等の面でこのような動きを支援していくことが必要である。


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