1 概況


  (改善気運をみせる運輸事業)
  昭和59年度の運輸事業の経営環境をみると,国内経済が景気上昇の2年目を迎え,順調な拡大を続けたことを反映し,輸送需要がトンキロベースで2年連続の増加,旅客輸送量も伸び率は減少したものの増加を続け,また,燃料コストが安定傾向にあり,ばらつきはあるものの改善気運をみせた業種が目立ってきた。

  運輸・通信業の59年度の経営状況を大蔵省「法人企業統計年報」でみると,売上高では対前年度比(以下同じ。)8.2%増(陸運業4.6%増,水運業1.2%増)と全産業の7.6%増を上回る伸びを示した。また,営業利益も32.6%増と大きく増加した。


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