新たな航空政策の展開――運政審答申(61.6)
航空輸送の量的・質的変化,航空企業の成長等航空をめぐる内外の社会・経済情勢の変化に対応するため,運輸政策審議会は,61年6月,「今後の航空企業の運営体制の在り方について」と題する答申を行った。この答申は,安全運航の確保を基本としつつ,航空企業間の競争促進を通じて利用者利便の同上を図ることとし,(1)国際線の複数社制,(2)口承航空の完全民営化,(3)国内線における競争促進施策の推進,(4)航空交通容量の拡大等について提言している。
運輸省としては,この答申の趣旨に沿い新たな航空政策を推進しており,既に,全日本空輸の国際線進出や国内線のダブル・トリプルトラッキングが実施されつつある。(P.116参照)
|