成長の目ざましい消費者物流
速く,安く,確実に配達することをキャッチフレーズに登場した宅配便が一般消費者の利用を急速に伸ばして以来,物流事業者は,企業荷主に対するサービス中心から脱皮し,一般消費者の利用しやすい形でサービスを商品化することにより,新たに潜在需要を開拓・獲得することに努めている。このような新たな消費者物流(トランクルームサービス,総合的引越サービス,産地直送宅配便等)は,情報化,新技術の導入等により,利便性,快適性,個性化を志向する消費者ニーズを的確にとらえて急速に成長している。
このような消費者物流市場の健全な発達を促進するためには,消費者の利益保護を図り,物流事業者の提供するサービスへの信頼を確保することが必要である。この一環として,61年10月に標準引越運送・取扱約款の制定と引越運賃・料金の設定を行った。(P.169参照)
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