5 沖合人工島整備による海域の利用の推進


  我が国の経済社会の一層の発展とともに,国民の親水ニーズへの要望や沿岸域における地域振興の気運が高まっており,これに対応して海域の特性を生かした利用可能性の高い空間を確保することが重要な課題となっている。
  しかしながら,陸域に近接した海域はすでに高度な利用がなされている場合が多く,必要な空間の確保が困難になりつつある。このため沖合海域を活用して,新たな利用空間を創出するとともに,併せて利用価値の高い静穏海域を創出することにより,海域の総合的な利用を促進し,もって地域の振興に資するため,周辺海域と一体的な活用ができる沖合人工島の整備が必要である。
  このため運輸省では,55年度から沖合人工島の実現をめざして調査検討を進めており,61年度からは従来からの調査検討を踏まえて,木更津,横須賀,清水,玉野・倉敷,下関の各海域における沖合人工島構想について,港湾管理者等と共同してフィージビリティスタディを実施している 〔7−1−9表〕
  これらのうち,熟度の高まったものから実現化を図ることとしている。


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