3 地域振興の基盤となる港湾の整備
(1) 地域の産業開発の基盤としての港湾の整備
国土の均衡ある発展めためには,産業の導入等により雇用の場を確保し,所得水準を向上させ,地域への人口の定住を図ることが要請されている。港湾は,地場産業の振興,高次加工型産業等の新規産業の導入の基盤として重要な役割を担っておゆ,62年度は地域の産業開発の基盤となる港湾の整備を苫小牧港等124港で実施している。
また,離島において,住民や観光客を対象とした離島航路の確保や観光開発等による島おこしのための港湾の整備を石垣港等195港で推進している。
(2) 地域の活性化を図るための港湾の整備
造船業,鉄鋼業等の臨海型産業の停滞している不況地域において,地域の活性化は緊急の課題となっている。このため,不況地域の港湾に対する重点的な公共投資を図っている。さらに,地場産業や観光レクリエーション産業等の育成を支援する上で必要な港湾の整備を行う地方活性化モデル事業を62年度新規に創設し,萩港(山口県)等5港で事業に着手している。
また,地方の港湾の活性化をめざして,海域の利用と一体となった海辺のまちづくりを検討するマリン・タウン・プロジェクト調査を61年度に創設し5港で実施した。62年度は,釜石港等8港で実施しており,各地の調査結果を踏まえて,海辺のまちづくりの具体的な推進を図ることとしている。
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