日航ジャンボ機墜落事故の原因究明(62.6)


  60年8月12日群馬県上野村山中に墜落し,死者520名,重傷者4名を出した日本航空所属ボーイング式747SR-100型JA8119の航空事故調査が終わった。
  航空事故調査委員会は,62年6月19日,この事故は53年に行われた後部圧力隔壁の不適切な修理に起因するものであるという報告書を運輸大臣に提出した。また,同時に,航空事故防止のため講ずべき施策について,運輸大臣に勧告及び建議を行った。
  この勧告及び建議を受け,大規模な構造修理を航空機の製造工場以外の場所で実施する場合の作業管理体制に係る指針等を定め,定期航空運送事業者等を指導するとともに,後部圧力隔壁等の損壊後における周辺構造のフェール・セーフ性に関する規定の基準化について,米国連邦航空局に技術的協力を依頼した他,航空局内に目視点検による亀裂の発見等に関する検討委員会を設け,調査・検討を開始した。(P.348参照)


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