「海外旅行倍増計画」の推進(62.9)
日本人海外旅行者数は着実に増加してきており,特に最近は円高による海外旅行の割安感から大幅な増加がみられ,61年には初めて500万人の大台を超えた。
しかしながら,これを対人口比でみると我が国では,年間国民の約4%しか海外旅行をしておらず,他の先進国に比べて極めて低い水準となっている。
海外旅行の促進を図ることは,国際的な相互理解の増進,国民の国際感覚のかん養などといった意義のほかに,諸外国の経済振興,我が国及び相手国の国際収支のバランス改善等の効果をも有するものであり,このため,62年9月,運輸省において概ね5年間で日本人海外旅行者数を1,000万人にすることをめざす「海外旅行倍増計画」を作成し,目標を定めて日本人海外旅行促進のための施策を総合的・計画的に実施することとした。(P.102参照)
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