多目的な衛星システムの実現に向けて(62.9)


  近年の我が国内外における宇宙開発をめぐる動きが活発化するなかで,運輸の分野においても,気象・海象観測,測地船舶の捜索・救難,航空管制といった行政上のニーズに加え,測位,移動体通信等民間におけるニーズも高まってきており,このような様々なニーズを効率的に満たすための大型で多目的な機能を有する衛星システムの実現が求められている。
  このような状況のなかで、運輸における宇宙技術開発のあり方について審議中の運輸技術審議会は,62年9月,「衛星利用ニーズ及びこれに対する技術開発の動向にかんがみ,運輸に関する多目的な衛星システムの開発は十分検討に値するものであり,可及的速やかにその可能性を明らかにすべく,検討に着手すべきである。」との中間答申を行った。
  運輸省においては,今後,この答申を踏まえつつ,運輸に関する多目的な衛星システムの調査研究を行っていくこととしている。(P.100参照)


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