1 瀬戸大橋の概要


 (世界最長の鉄道・道路併用橋)
  本州・四国間を直結する最初のルートとして,岡山県倉敷市児島と香川県坂出市を結ぶ(海峡部9.4km)瀬戸大橋(本州四国連絡橋,児島・坂出ルート)が昭和63年4月10日開通した 〔2−2−1図〕

  この瀬戸大橋は,本州四国連絡橋公団が53年10月の着工以来9年半の歳月をかけ,架橋技術の粋を結集して完成した大プロジェクトである。建設費(計画ベース)は約1兆1,300億円であり,5つの島を結ぶ6つの長大橋からなっているが、その中には,世界で5番目の長大吊橋「南備讃瀬戸大橋(中央支間長1,100m)を含んでおり,鉄道・道路併用橋としては世罪最長の規模を誇っている。
  瀬戸大橋の開通は,瀬戸内新時代,四国新時代の幕明けを告げるものであり,本州と四国が直接陸続きとなることにより,交通・輸送条件の大幅な改善生活圏の拡大や流通の活性化,産業立地の可能性の拡大等様々の効果が期待されるとともに,今後の四国の活性化に資するものと予想される。


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