2 女性ドライバー,高齢者ドライバーの増加


(1) 免許保有実態の推移

  我が国の運転免許保有者数は,50年度末で3,348万3,000人であったが,62年度末で5,572万4,000人と約1.7倍の増加となっているが,なかでも女性と高齢者の割合が急増している。すなわち,女性の免許保有者数は50年度末で737万6,000人(全免許保有者の22.0%)であったが,62年には1,997万1,000人(同35.8%)で,その伸び率は2.7倍で,男女合わせた伸び率を大きく上回っている。また,60歳以上の高齢者の免許保有者数は,50年度末に116万4,000人(全免許保有者の3.5%)であったが,62年には424万7,000人(同7.6%)で,その伸び率は3.6倍と女性の場合と同様大きな増加となっており,今後も人口の高齢化に伴い引き続き高齢者の免許保有率は増加していくものと予想される 〔4−3−5図〕

(2) 主たる運転者の動向

  保有している自家用自動車の主たる運転者に占める女性の割合と高齢者の割合は,免許保有者の動向を反映して増加傾向にある。すわなち,女性の割合は54年の11%から62年の16%に増加し,50歳以上の高齢者の割合も12%から19%まで増加している。今後,女性ドライバーや高齢者ドライバーの増加が,複数保有や利用形態の多様化にどの様な影響を及ぼすかが注目される 〔4−3−6図〕, 〔4−3−7図〕


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