“魅力あふれる東京湾空間”をめざして(63.6.21)


  運輸省は,東京湾の開発,利用及び保全の指針となる「東京湾港湾計画の基本構想」を,63年6月21日に7年ぶりに見直した。
  今回の構想は,“魅力あふれる総合的湾空間の形成”を21世紀に向けた基本的目標とし,その実現のため,物・人・情報の交流の活性化,アメニティと安全性の向上及び空間利用の再編・高度化の3つの総合的戦略を掲げている。具体的には,市民が自由に利用できる水際線を現状の3倍の約180kmに延伸すること,生活及び物流関連の空間需要に対し人工島の整備や臨海工業地帯の再編などで約4,000haの土地を確保することなどを盛り込んでいる。
  既に本構想の趣旨に沿って,横浜港においては大型コンテナふ頭やマリーナの整備を,また東京港においては臨海部副都心の開発を柱とする港湾計画の改訂を行い,それらの計画に基づき基盤施設等の整備を進めている。(P.397参照)


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