交通事故にあったときには冊子
11/40

怪我をしたとき(2)医療ソーシャルワーカー(MSW)(3)療護施設(重度後遺障害者専門の施設)  ((独)自動車事故対策機構(ナスバ))7ワンフロア病棟システムプライマリーナースによる看護高度先進医療機器による治療…で検索 病院には、医療ソーシャルワーカーという専門職が「医療相談室」や「地域連携室」等(病院によって呼称は様々)に配置されている場合があります。医療ソーシャルワーカーは、病院の患者やご家族の心理的・社会的・経済的問題の解決の支援や退院(転院)、社会復帰の支援などを行います。医療ソーシャルワーカーへ相談することによって、問題解決の糸口につながります。 自動車事故により脳損傷を生じ、重度の意識障害が継続する状態にあり、治療と常時の介護を必要とする方に入院していただき、社会復帰の可能性を追求しながら適切な治療と看護を行う重度後遺障害者(遷延性意識障害者*)専門の療護施設(療護センター及び委託病床*)が、ナスバにより、全国12か所に設置・運営されています。 これらの療護施設への入院期間は概ね3年以内とし、入院の承認は、治療及び介護の必要性、脱却の可能性等を総合的に判断して行われます。 *…遷延性意識障害とは、自力移動・摂食、意思疎通、意味のある発語が不可能など重度の意識障害です。 *…委託病床とは、療護センターに準じた治療・看護を行う療護施設機能病床を、一般病院に委託しているものです。● 療護施設の特色 高度先進医療機器(CT、MRI、PET等)を用いた検査情報を基に、個々の患者に合った治療・リハビリ等を行っています。 また、患者のわずかな意識の回復の兆しをも捉えることができるよう、ワンフロア病棟システム(一部委託病床ではモニタリングシステム)を取り入れて集中的に看護できるようにするとともに、同じ看護師が一人の患者を主担当として継続して受け持つプライマリー・ナーシング方式を導入しています。その上で、日常生活を通じた多くの自然刺激を与え細かな配慮のもとに治療・看護を行っています。※…入院の要件、申込方法等の詳しい情報については、ナスバホームページをご覧ください。(https://www.nasva.go.jp/sasaeru/ryougo.html) または、ナスバ 療護施設

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る